大学を受験する際の目安になる偏差値ランキング。
大手予備校が毎年、合格者に基づいて偏差値分布表を公表しています。
ランキングを見る時の重視すべきポイントや、偏差値の信頼性についてまとめてみました。参考にしてみて下さいね。
目次
代々木ゼミナールによる「国公立大学偏差値分布表」は合格者に基づくデータです
代ゼミが入試難易ランキング表を公表
代々木ゼミナールは6月12日、大学・学部・学科別入試難易ランキング表と大学入試センター試験得点分布表、私立大学模試偏差値分布表を公表した。
センター試験の得点率や偏差値の高い順に掲載している。
学部別入試難易ランキング表
学部別入試難易ランキング表によると、国公立大学のセンターランク上位は、法・経済・経営・商系が東京(前・文科一類)90%、東京(後・理三除く全類)90%。
文・教育・外国語・生活科学系が東京(後・理三除く全類)90%、東京(前・文科三類)88%、京都(前・総合人間-文系)88%、群馬県立女子(後・国際コミュニケーション)88%、一橋(後・社会)88%。
理・工系/医・歯・薬・農水産系は、東京医科歯科(後・医)93%、東京(前・理科三類)92%、名古屋(後・医)92%、大阪(後・医)92%、大阪(後・薬)92%、広島(後・医)92%となっている。
- 代ゼミが入試難易ランキングを発表
- 大学、学部、学科別に難易度順を公表している
やはり、東京大学がトップを占めていますね。難易度の高い大学を目指して多くの人が受験をします。しかし、大学には個性や特色があります。就職先なども見据えて、大学を選べると良いですね。
「2次逆転」で大学合格を掴む!合格者の分布のポイントを見極めよう
逆転ゾーンを狙う
[1] セ試で比較的低得点の受験者が、2次で合格者平均レベルの得点を取り、合格するケースが多い。つまり、2次の合格者最低点と合格者平均点前後の得点の間が、合格・不合格が混じる逆転ゾーンとなることが多い。
逆転ゾーンは理系が広い傾向
[2] 逆転ゾーンは、文系学部で狭く理系学部で広い傾向がある。また、セ試・2次の配点比率が「2次重視」で、2段階選抜がなければ広くなるが、セ試の配点が高いほど狭くなる。
文系では数学、理系では英語が逆転の可能性
[3] 得点差のつきやすい数学・理科・英語がキー科目。特に「文系で数学が得意」「理系で英語が得意」であれば、逆転の可能性が高い。
二次逆転が可能なリミットとは
[4] 自己採点時に2次逆転が可能なリミットを判断するには、多くの場合、合格可能性30~40%のラインが目安となる(予備校によって異なる)。もちろん、セ試・2次や科目間の配点比率によって、判断基準は上下する。
- 二次試験の合格者最低点と合格者平均点が混じることがある
- 逆転ゾーンがあるので、二次で挽回できることもある
- 逆転ゾーンは理系が特に狙える
- 文系では数学、理系では英語で逆転できる可能性
1月中旬に行われるセンター試験。まずはここでしっかりと得点を取っておく必要があります。しかし、この逆転ゾーンもあるので、センター試験の結果を踏まえて志望校を見極めるのもひとつの手ですね。
都道府県分布ランキングをチェック!東京大学合格者が多いのは…
高校所在地別に調査
週刊朝日から東京大学合格者数ランキング。
年によって変動があることも考えられるので2012年から2016年まで5年間の東大合格者数(現役・浪人)を平均し、高校3年生の生徒数で割った。
ここで言う各都道府県の合格者数とは、高校所在地別の合格者数のことである。
学校によっては越境通学している生徒や、寮などから通っている他県出身の生徒もいるので注意されたい。
5年間の東大合格者数は平均3,057人で、高校3年生1000人あたり2.86人(0.286%)が東大に合格していることになる。
東京では、100人に1人が東大合格
高校3年生1000人あたり東大合格者数が最も多いのは東京都で10.94人。
これは全国平均の3.8倍で、東京の高3生の100人に1人が東大に合格している計算になる。2位以下は奈良県、神奈川県、兵庫県、鹿児島県と続いている。
6位の富山県、7位の石川県、15位の福井県は東大合格者のほとんどを公立校出身者が占めており、公立校の健闘が光っている。
- 5年間の平均を割り出して、都道府県別東大合格者ランキングを発表
- 1位は東京、2位奈良、3位神奈川の順
- 東京では、100人に1人の割合で東京大学に合格している
東京では100人に1人!驚きの数字ですね。私も東京なのですが、周りに東大を合格した人は1人しか知りません。東大に合格する人は、集中的に集まっているのかもしれないですね。会社にも東大卒の人は一人もいませんでした。
重視したい3つのポイントはこれだ!「本当に強い大学」とは?
教育力、就職率、財務力を重視
「本当に強い大学」ランキングで重視しているのは教育力、就職力、財務力の三つだ。
それぞれについて3~4項目の指標を設定。計10指標を偏差値に換算し、その合計を10で割ったものを総合ポイントとして、ランキングしている。
教育に対して、どれだけお金をかけているか
教育力は3項目で測定した。
「教育研究充実度」は、各大学が教育や研究に対して、どれだけおカネを使っているかを見ている。
国公立大学と私立大学では会計基準が異なるため、国公立は経常費用に対する比率、私立は帰属収入に対する比率で算出している。
「科学研究費補助金」は、大学の研究者や研究グループに国から交付される補助金。
文部科学省が研究課題を審査して額を決めており、最多の東京大学198億円から最少数十万円まで幅は大きい。科研費の多い大学は高い研究水準を持ち、教育の面でもプラスに働くと見て、指標に取り入れている。
「教員1人当たり学生数」は、その数値が低いほど、教員が学生をきめ細かく指導できるだろうという考えから指標化した。
就職率は実際と異なる場合も
就職力も三つの項目で測定している。
「就職率」は、分子を就職者数、分母を卒業者数から大学院進学者数を引いたものとして算出している。
各大学がホームページやパンフレットなどで開示している就職率は、分母を就職希望者数としていることが多く、本誌の数値と異なることがあるので注意が必要だ。
「上場企業役員数」は、その大学の出身者(大学院修了者含む)が株式上場企業で何人役員となっているかを示している。
- 教育力、就職率、財務力をランキングでは重視
- 教育力は、どれだけ教育にその大学がお金をかけているかを見る
- 就職率は、就職希望者数で割りだしていることがある
大学を選ぶときの基準は、人それぞれですよね。私は、ドラマにでてくるような広いキャンパスにあこがれを持っていましたが、建物よりも教授の質や人数、研究費などの方などにも注目すべきだったと今では思います。
「偏差値」の信頼性を知りたい…大学を比較する際に参考になる?
母集団がおなじであること
違う試験の間で学力を比較するために利用される偏差値ですが、注意点がいくつかあります。
まず、「母集団が同じであることが前提条件」ということです。
さまざまな学力レベルの受験生が受けるセンター試験の模試の偏差値と、
一定以上の学力レベルの東大模試の偏差値では、同じ偏差値50でも、その意味は違います
東大模試での偏差値50は、学力レベルが高い母集団での偏差値50ですから、
母集団の内容が違うセンター試験模試との比較はできません。
大学偏差値ランキングは信頼性がある
通常、大学偏差値ランキングでは、センター試験模試や、全国統一模試など、 偏差値が上位レベルから下位レベルまでさまざまな受験生が受験します。
母集団の中身に学力の偏りがないため、大学偏差値ランキングを表すのに適しています。
また、偏差値は、「試験を受けた受験生の集団」が「全国の大学受験生の集団」に近づくほど信頼性が高まります。
その点では、大手予備校などの公開模試での偏差値(つまり大集団から算出した偏差値)は信頼性が高く、 小集団での試験から出した偏差値は信頼性が薄いのです。
引用元-偏差値は万能なものさしか?
- 偏差値を見る時、その試験の母集団が同じかどうかで違ってくるので注意
- 偏差値ランキングは信頼性のある数字
- 大手予備国の公開模試は全国から多数受験するので、信頼性がある
確かに、偏差値というものは受験者の平均から割り出すもの。出来るだけ多くの人が受けていて、偏りがないということが必要ですね。1つの偏差値だけで一喜一憂するのではなく、広い目で判断することが大切です。